短歌03一部俳句あり

恋は往くさびれたイルカを背にしつつ花はいつでも咲いていくのさ


命あるそのまたたきに安らげば傷はいつかは導標(みちしるべ)になる


ホワイトデー幸い日射しは春めいてそろそろ旅をしてみませんか

 
日の入りが少し延びてきたなと思いつつラジオを聞いてる一月十日


じゃあまたと手を振る前に思い切り鼻歌まじりに( ゜д゜)、;'.・(くしゃみ)した夜    


誰かでなく自ら歩く途(みち)だから今日はきれいな靴を履こうよ


夏の風しぐれる午後の雲間より走るぼくらの三分トライ



小雪降る御園(みその)の茎の緑には慈しみあう水のぬくもり 



満月を見つけた夜明けに響く声私を呼ぶの私が呼ぶの


秋渡る白き雲の導きは新たな道の輝きを往き


明日の朝迎えてひとりおはようと泣いてた私に告げる約束


クリスマスサンタが通った青い空


快晴のまぶしい並木こもれびに走る自転車シャッター切る手


手袋でスマホに触れるホームにて遅延を告げる声は平たく


日曜日の空気はもう年の瀬の挨拶のごと冷えこんでく


日蝕の朝に黒い米を研ぐ手ゆびの傷に結ぶ縁を


父の日の映画に名探偵ピカチュウを勧めたくなる今日は曇り


水無月の色の傘持つ少女跳ねる水滴影を追いかけ


また秋に近づいた気がする今日の午後蝉はすでに気づいています
Therefore
I feel closer to autmn this afternoon
Cicadas have already noticed




いま君は新たな強さとやさしさと何より世界を愛していくはず


明日から始まる朝までにできるかぎりの夢を降らせて


トランプの裏側にある模様心をひらく扉のようで


くりかえし浅き夢見しゆえ苦いチョコレートの代わりを探す   


朝まぢか鳥の羽ばたき聞こえれば紅葉のかけらを踏みつぶしている   


みずからの波を感じて窓見れば、あちらは雨でこちらはまだで。


雨のなか秋祭りのお囃子が薄く響く霧笛のように


かもめ食堂は無理でも、いつかかもめ書店はやってみたいと思う長月。


舞い上がるパラソルの白溶けてゆく雲の行方は見届けられず


ずぶぬれの地球を見て僕がすくえるのは涙小さじ一杯  


いい知らせ受け取った日は、誕生日の5ヶ月前だった。  
そして今日、年男の義弟(おとうと)のハッピーバースデートゥユー  




Sky in every mind

加瀬ヒサヲ 公式サイト KASE Hisawo Official Site

0コメント

  • 1000 / 1000