夢から醒めると

嫌な夢を見た。

暴力的で、不快で、ひたすら虐げられる夢だった。

いま仕事の実習をしているが、そのストレスが影響しているのかなと思う。

そう、自分は非常勤のピアスタッフとして採用が決まった。

ピアというのは仲間という意味で、同じような病気や障害を抱える人たちとの間で、相談や支援をしたり、自分の経験を伝えることで、病気の理解を深めてもらうような仕事が主な内容である。

まだ全国的にも数が少なく、

働き方も相談しながら模索しているが、

わたしが回復してここまでできるようになったのは、恵まれていると思う。

たぶん、わたしが悪夢として見たのは、

過去の絶望や恐怖などが形を変えて思い出されたのかもしれない。 

今のよい状況に至るまでの苦しさを、

原体験として忘れていないのだろう。

これからどこまでできるかわからないけれど

自分なりにマイナスの経験をプラスに変えて、働いていけたらと思う。

現実は大変だけど、未来への可能性に、わくわくできる自分でいたい。

先週末はライブへ行った。

おしゃれして、夜遊びに音楽と食事を楽しみ、一人で帰る道で、

こういうことのできる大人になったんだなと実感した。

小説や文章を書くことも

自分にとっては大切なことで、

だからこそ日常を大切にしたい。

でも基本的に作家のことは内緒にしている。

かけがえのないライフワークだからこそ、

守りたいし、

生身の自分を知らない人にも届く

作品を書くことが自分の目的である。

ここを読んでいる人の顔をわたしが知らないように、

わたしの顔を知らない人にも

伝えられるように

伝え続けていけるように

日々を豊かにする努力はしていきたい。

大丈夫、世界は常に新しい。