読書の秋

ここのところ、いろいろ本を読んでいる。
物書きだと当たり前だと思われるかもしれないが、わたしの場合けっこう波があり、重なるときは重なるが、読まないときは本当にぱたりと止まる。


今回は電子書籍に注目して、どういう印象や読後感があるか調べる意味もあり、いくつか購入してみた。先日は『フランス人は10着しか服を持たない』を読み終え、今はあの『火花』を読んでいる。


それと並行して、図書館で借りた本も読んでいて、吉沢久子『自分のままで暮らす』は今年99歳の著者のエッセイでとても感じがよかった。ありのままの自分を見つめ、ありのまま素直に書く。それはとても難しいけど、この本は宇野千代さんのエッセイのような、みずみずしさと明るさと、そして少し色気もあった。


最近テレビで人生100年時代という話題があり、さまざまな経験が活かせる仕事や生活について考えてみた。
それで、ブログの文章とはまた異なる、エッセイを書いてみようかと、勉強してみることにした。
今回この文体もある試みとして、エッセイの文体を探そうと書いている。
小説は時間も集中力も多大で、巨大な彫刻を作るような感じだとするなら、エッセイはドローイングに近い。
視点と切れ味、それを意識しつつ、チャレンジしてみたい。


読むことと書くことは、わたしの中では車の両輪で、たぶん今日この文章を書いているのも読書で吸収したエッセンスを使っているのだと思う。
秋の夜長、自分だけの時間に、楽しみたい。



Sky in every mind

加瀬ヒサヲ 公式サイト KASE Hisawo Official Site

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